PR

厳島神社は満潮干潮どっちがいい?失敗しない時間選びと絶景攻略法

中国・四国・九州の神社
厳島神社

広島県の宮島にある厳島神社へ旅行に行く計画を立てる際、満潮と干潮どっちがいいのか、写真映えする時間はいつなのか、大鳥居まで歩けるタイミングはいつなのか、迷ってしまいますよね。せっかくの世界遺産ですから、最高の景色を見逃して失敗したくないと思うのは当然です。

私自身も初めて訪れた時は、潮の満ち引きに関する情報をあまり調べずに行ってしまい、少し心残りがありました。この記事では、それぞれの時間帯に見られる景色や楽しみ方の違い、そして両方の魅力を満喫するための具体的な方法について詳しくお伝えします。

天照大御神
天照大御神

💡記事のポイント

  • 満潮時と干潮時それぞれの具体的な景色の違いと見どころ
  • 大鳥居まで歩いて行ける潮位の目安とタイミング
  • 失敗しないための潮汐表の正しい見方と計画の立て方
  • 両方の絶景を1日で楽しむための効率的な観光モデルコース

厳島神社は満潮と干潮どっちがいい?景観と時間を比較

厳島神社
  • 厳島神社の満潮時間は水面に浮かぶ幻想的な写真
  • 厳島神社の干潮時は大鳥居まで歩ける接近体験
  • 厳島神社の鏡の池は干潮時に現れる神秘の絶景
  • 厳島神社の潮位目安と見ることができる景色
  • 厳島神社の潮の満ち引きサイクルと時間の調べ方
  • 厳島神社の大鳥居の下をくぐる条件とタイミング

結論から言うと、厳島神社の魅力は「満潮」と「干潮」で全く異なる表情を見せる点にあります。「どっちがいい」と一概に決めることは難しく、あなたが「どんな体験をしたいか」によってベストなタイミングが変わります。ここでは、それぞれの時間帯における景観の特徴と、具体的な潮位の目安について比較解説します。

厳島神社の満潮時間は水面に浮かぶ幻想的な写真

多くの人が「厳島神社」と聞いてイメージするのは、やはり海の上に朱色の社殿が浮かんでいるような、満潮時の姿ではないでしょうか。平安時代に平清盛が構想した、極楽浄土を模したといわれる優美な景観を楽しみたいなら、間違いなく満潮時がおすすめです。

満潮時の最大の魅力は、その圧倒的な「非日常感」と「写真映え」です。海水が回廊の床下まで迫り、波の音が間近に聞こえる中での参拝は、他では味わえない神秘的な体験となります。特に、海面に大鳥居や社殿が映り込む「水鏡(リフレクション)」の現象は美しく、記念撮影には絶好のタイミングです。朱塗りの柱と青い海、そして空のコントラストは、言葉を失うほどの美しさです。

また、この設計には深い意味が込められています。かつて島全体が「神の宿る場所」として崇められていたため、神聖な土地を傷つけないように、あえて海の上に社殿を建てたと言われています。満潮時に回廊を歩いていると、まるで自分自身も海の上を漂っているような不思議な浮遊感に包まれます。床板の隙間(目透かし)から下の海が見えるのも、この時間帯ならではの楽しみ方ですね。

さらに、満潮時には「ろかい舟」と呼ばれる手漕ぎの遊覧船に乗って、海側から神社を参拝することも可能です。陸からは見られない角度からの景色は格別ですよ。船頭さんが櫓(ろ)と櫂(かい)を操って進む音だけが響く静寂な空間で、平安時代の貴族になったような気分を味わえます。もし潮位が十分に高ければ、なんと大鳥居の下を船でくぐることもできるんです。これは満潮時、かつ条件が揃った時にしかできない貴重な体験です。

撮影のコツ
満潮時の撮影では、回廊の朱色の柱を額縁(フレーム)に見立てて、その向こうにある大鳥居や海を写す構図がおすすめです。奥行きが出て、非常に日本的な美しい写真が撮れますよ。

厳島神社の干潮時は大鳥居まで歩ける接近体験

一方で、干潮時には海の水が引き、普段は海中にある海底が露出します。この時の最大の魅力は、なんといっても「大鳥居の真下まで歩いて行ける」という点です。これは特に、子供連れのファミリーや、建築や歴史に興味がある方にとってはたまらない体験になるはずです。

遠くから見ると優雅に見える大鳥居ですが、真下から見上げるとその巨大さと迫力に圧倒されます。高さ約16.6メートル、主柱の周囲約10メートルというスケール感は、実際に近づいてみないと分かりません。樹齢500〜600年のクスノキの自然木そのままの質感や、ゴツゴツとした表面、そしてフジツボがびっしりと付いた柱の根元など、長い年月をかけて自然と共存してきた歴史の重みを肌で感じることができます。

また、大鳥居の構造的な秘密を間近で観察できるのも干潮時の特権です。実はこの大鳥居、海底に杭で固定されているわけではないのをご存知でしたか?なんと、鳥居自体の重さ(約60トン)と、笠木の中に詰められた石の重りによって、絶妙なバランスで立っているだけなんです。干潮時には、その巨体を支えるために基礎部分に施された「千本杭(せんぼんぐい)」と呼ばれる松材の杭の様子も見ることができます。昔の人々の知恵と技術力の高さに、思わず感嘆してしまうことでしょう。

干潮時の砂浜散策は、単なる観光以上の「冒険」のようなワクワク感があります。普段は海の中にある場所を歩くという背徳感にも似た高揚感は、何物にも代えがたい思い出になります。ただし、夢中になって写真を撮っていると、気づかないうちに潮が満ちてきて帰れなくなってしまう…なんてことにならないよう、周囲の状況には常に気を配ってくださいね。

ここがポイント
2022年末に令和の大改修を終えたばかりの大鳥居は、鮮やかな朱色が蘇っています。近くで見るとその塗装の美しさもよく分かりますよ。

厳島神社の鏡の池は干潮時に現れる神秘の絶景

厳島神社

干潮時にしか見られない、知る人ぞ知る隠れスポットが「鏡の池(かがみのいけ)」です。これは、潮が引いた後の砂浜にぽっかりと現れる、丸い池のような水たまりのことです。

「ただの水たまりでしょ?」と侮ることなかれ。実はここ、海水ではなく真水が湧き出ている不思議な場所なんです。厳島神社の創建に関わる伝説も残る神聖なスポットで、手鏡のように空や月をきれいに映し出すことからその名が付きました。「厳島八景」の一つにも数えられており、俳句の題材などにもよく使われます。

鏡の池は、境内に3箇所ほど存在します。特に有名なのは東回廊(入口から入ってすぐの長い回廊)の近くにあるものです。満潮時には海の中に沈んでしまい、その存在すら確認できませんが、潮が引くと砂地の中に丸い池として姿を現します。この「出現する」というプロセス自体が神秘的ですよね。

干潮のタイミングで訪れた人だけが見つけられる、ちょっとした宝探しのような楽しみがあります。もし干潮時に訪れることができたら、ぜひ足元に注意しながら探してみてください。水面に映る社殿や空の写真を撮るのもおすすめですが、単純に「海の中から真水が湧いている」という自然の不思議さを観察するだけでも面白いですよ。

豆知識
「鏡の池」以外にも、干潮時には「卒塔婆石(そとばいし)」など、普段は見えない史跡が現れることがあります。歴史好きの方は、干潮時の境内散策がより一層楽しめるはずです。

厳島神社の潮位目安と見ることができる景色

「満潮」「干潮」といっても、日によって潮の高さは違います。テレビや雑誌で見るような「理想的な景色」を見るためには、具体的な「潮位(海面の高さ)」の数値を知っておくことが、失敗しないための絶対条件です。広島港の潮位データを基準にした場合、体験できる内容は以下のように変わります。

見たい景色・体験必要な潮位目安特徴・注意点
社殿が海に浮かんで見える250cm以上これ以上ないと干潟が見えてしまう可能性がある。300cm以上だと床下ギリギリで最高。
大鳥居の下まで歩ける100cm以下確実に鳥居に触れるならこのライン。長靴などがなくても接近できる。
靴を濡らさず快適に歩く40cm以下推奨スニーカーでも安心。大鳥居の真下で記念撮影するのに最適な状態。

詳しく解説しましょう。まず、社殿が「海に浮かんでいる」ように見えるための最低ラインは潮位250cmです。この潮位を超えると、社殿の床下まで海水が浸入し、回廊が水面に映り込む現象が発生します。

特に大潮の満潮時などで潮位が300cmを超えると、海水面は床板のすぐ下まで迫り、圧倒的な没入感を体験できます。逆に、満潮時刻であっても小潮の日などで潮位が250cmに満たない場合は、社殿の下に土が見えてしまい、期待していた「海の上の神社」の景色とは少し違う…となってしまう可能性があります。

一方、大鳥居の根元まで歩いて到達できる基準値は潮位100cmです。ここで重要なのは、「干潮=必ず歩ける」わけではないという事実です。潮の引きが弱い日(長潮や若潮など)には、干潮時でも潮位が100cmを下回らないことがあります。

その場合、大鳥居まで歩いて渡ることは物理的に不可能です。また、120cm程度でも波打ち際まで行くことはできますが、靴を濡らさずに快適に鳥居の真下まで行くなら、やはり100cm以下、できれば40cm以下になるタイミングを狙うのがベストです。

【重要】潮位はあくまで「目安」です

上記の数値は広島港のデータを基準とした一般的な目安です。当日の天候や気圧、風向きによって実際の潮位は変動します。特に台風の接近時や異常気象の際は、予測よりも潮位が高くなることがあるので、安全のため現地の指示に従ってください。

厳島神社の潮の満ち引きサイクルと時間の調べ方

厳島神社

海の水は、約半日(12時間25分)の周期で満ち引きを繰り返しています。つまり、1日の中に満潮と干潮はそれぞれ約2回ずつ訪れることになります。

ここで一番大切なのは、「満潮・干潮の時刻は毎日約50分ずつ遅くなっていく」という自然の法則です。「お昼の12時に行けば必ず満潮が見られる」といった固定のルールはありません。今日が正午に満潮だとしても、明日は12時50分頃、明後日は13時40分頃…というように、毎日時間がズレていくのです。だからこそ、旅行の計画を立てる際には、必ずその日ごとの正確なデータを調べる必要があります。

調べ方は簡単です。宮島観光協会などが公開している「潮汐表(ちょうせきひょう)」をチェックしましょう。ここには、日付ごとの満潮・干潮の時刻だけでなく、予想される潮位(cm)も記載されています。前述した「250cm以上」「100cm以下」という基準と照らし合わせながら、自分が訪れる日のベストな時間帯を探してみてください。

潮汐情報の信頼できる情報源
旅行計画には、現地の観光協会が提供する正確な年間潮汐表を利用するのが最も確実です。
(出典:一般社団法人宮島観光協会『年間潮汐・潮見表』)

また、潮の大きさ(大潮・中潮・小潮など)も日によって変わります。最も干満の差が大きい「大潮」の日は、満潮時には潮位が非常に高くなり、干潮時には非常に低くなるため、両方の景色をダイナミックに楽しむには最適の日と言えます。逆に「小潮」や「長潮」の日は変化が乏しいため、劇的な景観の変化を期待する場合は避けたほうが無難かもしれません。

厳島神社の大鳥居の下をくぐる条件とタイミング

厳島神社の象徴である大鳥居。この鳥居を「くぐる」体験には、実は2通りの全く異なるアプローチ方法があります。一つは前述した「干潮時に徒歩でくぐる」方法。もう一つは「満潮時に船でくぐる」方法です。

徒歩でくぐる場合は、先ほど解説した通り、潮位が100cm以下になる干潮時を狙えばOKです。自分の足で鳥居の真下を通り抜ける体験は、ご利益がありそうな神聖な気持ちになれますし、何より鳥居の大きさを体感できるのが魅力です。

一方、船でくぐる場合は条件が逆になります。潮位が高くなければ船が座礁してしまうため、一般的に潮位200cm以上が必要とされています。特に「ろかい舟」やカヤックなどで鳥居をくぐる体験は人気ですが、これらは潮位が十分に高い満潮の時間帯に限られます。

また、安全上の理由から夜間のナイトクルーズ船などは鳥居をくぐらない(接近のみ)場合が多いため、どうしても「船でくぐりたい」という願望がある場合は、日中の満潮時、かつ潮位が高い日を選ぶ必要があります。

このように、同じ「鳥居をくぐる」という行為でも、時間帯によって手段が異なります。あなたがどちらの方法でくぐりたいかによって、狙うべき時間が180度変わってくるので注意してくださいね。

厳島神社は満潮と干潮どっちがいいか迷う時の攻略法

厳島神社
  • 厳島神社の満潮と干潮を両方楽しむモデルコース
  • 厳島神社の満潮と干潮は季節による違いも重要
  • 厳島神社観光で失敗しない潮汐表の確認ポイント
  • 厳島神社の干潮時に推奨される服装と靴の準備
  • 厳島神社のナイトクルーズやろかい舟の楽しみ方
  • 結論:厳島神社は満潮と干潮どっちがいいか

ここまで満潮と干潮それぞれの魅力を力説してきましたが、「結局、どっちも素敵で選べない!」と頭を抱えてしまった方も多いのではないでしょうか。安心してください。実は、宮島観光において「どちらか一方を泣く泣く諦める」必要は全くありません。少しの工夫と時間の使い方次第で、1回の旅行で両方の絶景をコンプリートすることは十分に可能です。ここでは、そのための具体的な攻略法を伝授します。

厳島神社の満潮と干潮を両方楽しむモデルコース

潮の満ち引きは、約6時間ごとに「満潮→干潮」あるいは「干潮→満潮」と入れ替わります。つまり、宮島に6時間以上滞在すれば、自然のサイクルとして必ず両方の景色を目撃することができるのです。

6時間と聞くと長く感じるかもしれませんが、宮島には厳島神社以外にも見どころが山ほどあります。それらを巡っていれば、6時間なんてあっという間です。以下に、潮の満ち引きを完全に攻略するための「完全制覇プラン」を提案します。

【モデルコース例:満潮から干潮へ】

  1. 10:00 宮島到着&満潮の厳島神社参拝:
    まずは海に浮かぶ社殿を堪能しましょう。回廊からの撮影や、御笠浜からの全景撮影を行います。もし潮位が高ければ、ろかい舟での遊覧を楽しむのも最高です。
  2. 11:30 表参道商店街でランチ&食べ歩き:
    潮が引くのを待ちながら、名物のあなご飯や焼き牡蠣に舌鼓。もみじ饅頭の食べ比べも楽しいですね。
  3. 13:00 弥山(みせん)観光:
    ロープウェーを使って、宮島の最高峰・弥山へ。山頂の展望台からは瀬戸内海の多島美を360度パノラマで楽しめます。往復で約2〜3時間かかるので、ちょうど良い時間調整になります。
  4. 15:30 豊国神社(千畳閣)で休憩:
    豊臣秀吉が建てた未完の大経堂。壁がない吹き抜けの構造で、風が通り抜ける気持ちの良い場所です。
  5. 16:00 干潮の厳島神社へ再訪:
    潮が引いた浜辺へ降ります。大鳥居の真下まで歩き、午前中とは全く違う景色に感動すること間違いなしです。

このように、潮位が変化する間の「待ち時間」を他の観光スポットに充てることで、無理なく効率的に「両取り」が可能になります。神社への再入場には再度拝観料が必要になる場合がありますが、干潮時は浜辺(神社の外側)から大鳥居にアプローチできるので、必ずしも再入場する必要はありません。

厳島神社の満潮と干潮は季節による違いも重要

実は、季節によっても「おすすめ」の比重は少し変化します。潮の動きには季節ごとの特徴(バイアス)があるからです。

まず春から夏にかけては、昼間の干潮時に潮が大きく下がる傾向があります。そのため、日中に大鳥居まで歩いて渡れる確率が高く、潮干狩りを楽しむ地元の人々で賑わうこともあります。明るい太陽の下でアクティブに鳥居周辺を散策したいなら、この時期が狙い目です。

一方、秋から冬にかけては、夜間の満潮時に潮位が高くなりやすい傾向があります。これは、ライトアップされた大鳥居が海に浮かぶ幻想的な姿を見る絶好のチャンスです。また、秋は昼間の満潮時も潮位が高いことが多いため、社殿がきれいに浮かぶ姿を見やすい季節でもあります。紅葉の美しさと相まって、写真撮影には最高のシーズンと言えるでしょう。

季節の選び方
・大鳥居まで歩きたい、子供と遊びたい → 春〜夏の昼間が有利
・幻想的な夜景や、海に浮かぶ姿を撮りたい → 秋〜冬の夜間が有利

厳島神社観光で失敗しない潮汐表の確認ポイント

厳島神社

旅行の日程を決める際、もしスケジュール調整が可能なら、宿の予約よりも先に「潮汐表の確認」を行うのがプロの旅人です。「潮汐ファースト」で日程を決めるのが、最も失敗のない方法だからです。潮汐表を見る際の具体的なチェックポイントをまとめました。

潮汐表チェックの3ステップ
1. 滞在可能時間を見る:まず、自分が宮島にいられる時間帯(例:10:00〜16:00)を把握します。
2. 潮位を確認する:その時間内に「潮位250cm以上(満潮)」と「潮位100cm以下(干潮)」が含まれているかを見ます。
3. 日程を選ぶ:もし両方が含まれている日(大潮の日など)があれば、それがベストな日程です。もし片方しかない場合は、自分の優先順位(満潮or干潮)に合わせて日を選びます。

特に注意したいのが「長潮」や「若潮」と呼ばれる日です。これらの日は干満の差が小さく、「満潮なのにあまり水が来ない(250cmに届かない)」「干潮なのに水が引かない(100cm以下にならない)」という、どっちつかずの状態になることがあります。劇的な景色の変化を楽しみたいなら、やはり「大潮」や「中潮」の日を狙うのが正解です。

厳島神社の干潮時に推奨される服装と靴の準備

「干潮時に大鳥居まで歩く」という計画を立てているなら、足元の装備には十分気をつけてください。潮が引いた後の海底は砂浜状になっていますが、場所によってはぬかるんで泥のようになっていたり、水たまりが残っていたりします。

おしゃれをしてヒールや革靴で行くと、泥にはまって靴が汚れてしまったり、歩きにくくて疲れてしまったりと散々な目に遭う可能性があります。干潮時の散策を楽しむなら、歩き慣れたスニーカーや、汚れても良い靴で行くことを強くおすすめします。夏場であれば、そのまま水に入れるようなスポーツサンダルも便利ですね。

また、小さなタオルを一枚バッグに入れておくのも忘れずに。万が一足が濡れてしまった時や、近くの足洗い場で足を洗いたい時に重宝します。ちなみに、神社の近くには足を洗うための水道が設置されている場所もありますが、混雑することもあるので、ウェットティッシュなどもあると安心です。

マナーに関する注意
以前、大鳥居の柱の割れ目やフジツボの隙間に硬貨(賽銭)を挟む行為が流行しましたが、これは鳥居を傷める原因になるため現在は厳禁されています。見つけたとしても絶対に真似しないでください。

厳島神社のナイトクルーズやろかい舟の楽しみ方

厳島神社

満潮時の体験価値をさらに高めてくれるのが、船を使ったアクティビティです。これらは「ただ見る」だけでなく「体感する」観光として非常に人気があります。

日中におすすめなのが「ろかい舟」です。これはエンジンを使わず、船頭さんが櫓と櫂だけで漕いでくれる伝統的な小舟です。エンジン音がないため、波の音、風の音、そして船頭さんの語りだけが聞こえる、とても静かで贅沢な時間を過ごせます。

潮位が高ければ鳥居をくぐれることもあり、その時の感動はひとしおです。予約はできず、当日現地の桟橋での受付となることが多いので、満潮時間を狙って早めに行ってみましょう。

そして夜には、「屋形船」や「遊覧船」によるナイトクルーズが運航されています。日没後、ライトアップされた大鳥居と社殿が暗闇の中に浮かび上がる姿を海上から眺める体験は、昼間とは全く違う幻想的な世界へ連れて行ってくれます。

こちらは事前予約が可能な会社(アクアネット広島など)が多いので、旅程が決まったら早めに予約しておくことをおすすめします。特にデートや記念日旅行にはぴったりのロマンチックな演出になりますよ。

結論:厳島神社は満潮と干潮どっちがいいか

長くなりましたが、最後にまとめさせていただきます。「厳島神社 満潮干潮どっちがいい」という問いへの私なりの最終的な答えは、「可能なら時間をかけて両方見るのが一番。時間がなければ、自分の目的に合わせて選ぶ」です。

「神聖な雰囲気と美しい写真」を撮りたいなら、迷わず満潮(潮位250cm以上)を狙ってください。海に浮かぶ社殿の美しさは、やはり世界遺産の名に恥じない絶景です。
一方で、「迫力ある構造物への接近と冒険」を楽しみたい、あるいは子供と一緒に記憶に残る体験をしたいなら、干潮(潮位100cm以下)がおすすめです。大鳥居の真下で感じる圧倒的な存在感は、写真では伝わらない感動があります。

どちらを選んでも、厳島神社は素晴らしい感動を与えてくれます。大切なのは、事前にしっかりと潮汐表をチェックして、「自分が見たい景色」に合わせた計画を立てること。この記事が、あなたの宮島旅行を最高の思い出にするための手助けになれば幸いです。ぜひ、自然のリズムに合わせて変化する厳島神社の二つの顔を楽しんできてくださいね。

※本記事の情報は執筆時点のものです。潮汐データや施設の営業時間等は変更になる可能性があるため、必ず宮島観光協会等の公式サイトで最新情報をご確認ください。

以下の動画では、宮島の満潮と干潮の仕組みや、旅行日程が決まっている方向けの調べ方が分かりやすく解説されています。潮汐表の具体的な見方もイメージしやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

参考動画
YouTubeなどで「厳島神社 満潮 干潮」と検索すると、実際の景色の変化をタイムラプスなどで紹介している動画が多く見つかります。行く前にイメージを膨らませるのに役立ちますよ。

関連記事

タイトルとURLをコピーしました